場面としては、
ムスカ一味に捕まって軍基地の監獄に入れられたパズーを助ける為に取引に応じたシータ。
監獄から出す際に、そういえばパズーが捕まる時後頭部をガッツリやられてたな、と心配するシータに言ったセリフですね。
と思ってたけど違った。シータが囚われてる塔にて、ムスカが「流行りの服は嫌いかね」と言う辺りのシーンでした(記憶力がポンコツ)。
あ、これムスカ流の皮肉だったのか、と気づいたのは数年前です(遅い)。それまで何回も観てるのに……
映画冒頭の、飛行石と共にシータを拉致して飛空船で本国(?)に移送中ドーラ一家に襲撃された時、モールスで助けを呼んでるムスカを背後からワインの瓶で頭をカチ割り昏倒させたのがシータです。しかもワインの瓶が割れるほどの一撃!
お前もけっこうヒドい事してるかんね、というムスカの心の声が聞こえた気がしました。
無理矢理連行したムスカが悪い、殴られて当然と思われるかもしれませんが、
かつて一時代を築いたラピュタ族王家の末裔がこんな粗末な暮らしをしてはいけない、
という想いからの行動だったのかもしれません。説明無しで急ぎ過ぎた行動だったのは否めませんが。
説得に説得を重ねればラピュタ探索くらいだったらシータは普通に協力したかもしれません。でも目がギラついてたからすぐラピュタを良からぬことに使おうとしてるのがバレたかも。
最終的にラピュタの軍事力に目が眩んだ暗愚の王として最期を迎えてしまいましたが、
それまではムスカなりの正義を持って、軍人としても高潔であろうとしてる感じがあったようななかったような、少なくとも王たらんという気風は示していたようにみえます。
もうひとつ。
ドーラ一家から逃げてる時会った汽車を運転してるじいさまにパズーが
「悪漢に追われてるんだ!」
て言いますが、子供の頃何のことか分からなかったし、“悪漢”て聞き取れてなかった。
音で聴くには難しい言葉だよね。録音技術とテレビスピーカーがまだイマイチな時代だったのでなんて言ってるか分からない事は他の映画やアニメでもあったなー。
と云った具合で、次観た時にはまた新たな発見があるかもしれないラピュタの話でした。