十中八九

HUNTER×HUNTERの考察(今更)とサプリや日々の徒然

ヨークシン編とは何だったのか

それは限りなく現実に近い“リアル”を描いたもの、ではないかなと振り返ってみて思うんですよ、えぇ。

凡庸な例で申し訳ないが、普通だったらなんやかやでグリードアイランドのソフトを入手。緋の眼奪還はともかくクモとはもう少しキチッと対決、という展開だったら読み返しやすいし気分的にもスッキリしたような気がします。

クラピカはヒソカから情報得てたんだからマフィアの護衛にならなくてよかったよね(その場合センリツはパーティーに入らなかったけど。旅団を複数人倒してた方が箔が付いて雇ってもらう時も好条件になったんじゃないかなーと思うんですよ。それにその方が後々緋の眼回収の交渉に有利な気も)。ノストラードファミリーに居て身動き取りやすかったかっていうと微妙に感じる。あー、ノストラダムスをもじってるのか、ネオンが予言するから。今気付いた(編集した2019年3月現在)、気付くの遅ッ!

話しを戻します。でも現実ってそんなうまくはいかないですよね。色んな事柄や感情が絡み合って身動き取れなくって、ていうことがほとんどだと思います。こういうのを読むと、もの凄くヤキモキしたり話的に分かりにくかったりして結果つまらないって事になったりします。

ヨークシン編は苦手なパートなんですが、感情を揺さぶられる内容でもありますので実際つまらない訳はないです。

まあ、あまり“リアル”に拘ると良いこと無いよって云うメッセージだったのではないでしょうか。普通のマンガ好きはリアリティは気にするかもだけど“リアル”かどうかは別に気にしてないんじゃないかな。“リアル”だから凄いと思うし読める、とか、現実世界とリンクしてるから凄いとかいう論調が何故かあったりしますが、私にはそういうのよくわかんねっス。あと何かを下敷にしてるから凄い、っていうのも。そりゃいろんなこと知ってて凄いなとは思うけど、イコールでその作品が凄いって事にはならんよなぁと思うんですよね。あまりに嘘くさいと冷めるっていうのは判る。その辺の線引きがどこかってことなのかなー。現実に、もっと言えば自分の身の回りで起こり得るかどうかってことが一つの指標かな。でもそれだと私は息が詰まるのでそういうの関係なしにマンガを楽しみたい。