十中八九

HUNTER×HUNTERの考察(今更)とサプリや日々の徒然

百式観音

ネテロ会長の念能力。ネテロ自身は強化系なのに観音像を具現化するとはいかなる故あってのものか⁉︎と物議をかもしているとかいないとか。

 

まず、ネテロは果たして百式観音を能力にしようとしていたのかというところです。ゴン君やウボォーやフィンクスのように強化系は単純明解で、ただ自身を強化するというのが単純だけど一番効果的という系統です(だから単純一途とか言われるのだろうか)。ノブナガのように得物を周で強化したり、パームさんのように髪を強化外骨格のようにして戦うスタイルもありますが。

ネテロ会長の話に戻りますが、武術家としての確かな腕があるのだからやはり自身を強化するのがセオリー。速さでいえばキルアの能力より速いのではないかと思えるほど(速さの質は違いそうだが上手く説明出来ない。範馬刃牙刃牙道を読んでれば何となく分かる)。

では何故、百式観音を具現化せねばならなかったのか。それは躰の衰えと暗黒大陸に行った事が影響していると考えられるのだが如何?(ウゼェ)

まず躰の衰えですが、キメラアント編でモラウさんとノヴさんを前に弱音をこぼしてます。冗談めかして言ってますが、或いは冗談めかさないと言えない程辛いことともとれます。“衰える”というのは嫌なものですよ、前出来た事が出来なくなるんですから。

で、暗黒大陸行った時に叩き込まれた、ここは全てデカ過ぎる、という感覚。

それを経てネテロが練り上げたもの、最盛期の動きを再現し精神的に当たり負けしないような巨大さ・・・百式観音の完成であった。

イメージトレーニングが日常化してる人達にとって具現化するのはそんなに難しい事ではないのかもしれない。刃牙ですら具現化してましたもんね(笑うところ?)。具現化系でもクラピカは理論先行だから鎖ですら苦戦した、シズクは芸術家肌っぽいから特に意識してなくても具現化してそう、美大や芸大にあんな感じの人居ますもんね(偏見)。

 

といった感じでもう止むに止まれず、自分の最盛期の動き、或いは理想の動きを何回もイメージしていったら自然と具現化されてたのが百式観音だったのではないかなーと思い巡らせました。観音様がそういう象徴なのかは分かりませんが。独歩先生も究極の正拳の握りは菩薩の拳、と仰っていましたので何かあるのかもしれません。仏ゾーンでもゴールドクロスみたいになった仏様や観音様が戦ってますし。

“零乃掌”は放出してるようにも見えますが、相手をホールドしてる事から射程距離が決まってると考えられます。ガンダムの、ビームライフルではなくビームサーベルに近いのかもしれません。打ち出されたオーラはもちろん“硬”。

しかしそれでもメルエムに大したダメージを与えられなかったのだからメルエムってどんだけ強いんだ……相性が悪かったといえばそれまでだが。

そうそう、ネテロが最初から力が弱くても勝てる武術を身に付けていたら能力もまた変わったでしょうね。合気的なやつとか。消力とかになっちゃうともうよく分からないけど。明らかにゴリゴリの打撃系で、しかも壊せないと言われてる物を壊してやろうみたいな勝気な性格だったからこそ生まれた能力なんでしょうねー。